パソコンのメンテナンスマニュアル
パソコンのメンテナンスマニュアル
ここではパソコンを維持運営していく上で知っておくとよいことを記述します。
(1)データのバックアップについて(大切なデータをバックアップしよう。)
大切なデータを守るように意識を高めよう
- パソコンを長年使っていると、大切なデータが蓄積されていきます。家族の写真、仕事の関連の資料、確定申告用データなどどれもなくしてはならないデータの場合があります。
- "我が家のパソコンは買ったばかりだから安心"、という考えは禁物です。たとえ、買って1ヶ月でも故障するときはあっけなく故障します。メーカ保証があっても中のデータは帰ってきません。パソコンはいつ壊れてもおかしくない、不安定なものという危機感をいつも持っておきましょう。
- パソコンのハードディスクの寿命は、一日何時間使うかに左右されますが、平均的な使い方で平均4、5年間ぐらいと言われているようです。
大切なデータがある場合は何らかの方法でバックアップ作業を行う必要があります。
≪大切なこと≫ 重要データは必ず複数の場所に保存しよう
- 失ってはならないデータがある場合はそのデータは必ず二ヶ所以上の媒体に保管されている状態を保つようにしたほうがいいでしょう。たとえば原本はパソコンの中のハードディスク、バックアップは外付けのUSBドライブ、外付けのハードディスク、クラウドの中(OneDrive、googleドライブなど)などです。
- 記憶媒体は、いつか必ず故障します。故障してデータが消えても必ず同じデータが別の場所に保管されているという状態を作っておきましょう。
バックアップする方法のご紹介
- ①USBドライブへ手動でバックアップします
- 例)外付けのUSBメモリーを挿入しwindowsのエクスプローラを起動して大切なデータのフォルダーをUSBドライブに複写するなどしてバックアップを取ります。この操作は手動で行い、定期的に自分であらかじめ決めた間隔で行います。例えば一ヶ月に1度実行するなどです。
- 例)外付けのUSBメモリーを挿入しwindowsのエクスプローラを起動して大切なデータのフォルダーをUSBドライブに複写するなどしてバックアップを取ります。この操作は手動で行い、定期的に自分であらかじめ決めた間隔で行います。例えば一ヶ月に1度実行するなどです。
- ②フリーのバックアップソフトを使ってバックアップします
- 例1)バックアップソフトを使ってディスク全体をバックアップします
この場合は、ハードディスク故障時やシステム損傷などでwindowsが壊れてしまってもバックアップしたときの状態まで戻りますので再インストールなど手間のかかる作業が必要ありません。 - 例2)バックアップソフトを使って必要なディレクトリやファイルだけを選択しバックアップします
<おすすめのソフト> A) AOMEI Backupper Standard、 B) EaseUS Todo Backup
AOMEI Backupper Standardではスケジュール機能(時間を定めて定期的に自動バックアップを行う)があるので便利です。同期という機能を使ってスケジュール管理しながらバックアップするのがおすすめです。例えば60分ごとに二つのフォルダーを同期して同一状態にするようなことが可能です。
(参考)AOMEI Backupper pro(有料版)はリアルタイム同期の機能があるのでデータ変更追加後、即時にデータが二ヶ所にある状態を実現できます。
- 例1)バックアップソフトを使ってディスク全体をバックアップします
- ③windows 10のファイル履歴の機能を使用してバックアップします
- ファイル履歴の機能は日にちごとにファイルの変更履歴が保管されていきますので一定期間さかのぼった状態のデータを取り出したりすることができます。 2週間前のデータ修正前の状態に戻すというようなことも可能です。
設定画面: [Windowsのスタート]ボタン→[設定] → [システム] → [記憶域] → [バックアップオプション]
(注意点)あらかじめデフォルトで設定されたフォルダーなどは問題なくバックアップできるようですが、違うドライブのディレクトリファイルを追加したりするとうまくバックアップできなかったりすることがあります。少し不安定な部分が残りますので要注意。
- ファイル履歴の機能は日にちごとにファイルの変更履歴が保管されていきますので一定期間さかのぼった状態のデータを取り出したりすることができます。 2週間前のデータ修正前の状態に戻すというようなことも可能です。
- ④windows7のバックアップ機能を使ってバックアップします
- スケジュール機能を使って定期的に自動でバックアップを行えます。
設定画面: [Windowsのスタート]ボタン→[設定] → [システム] → [記憶域] → [バックアップオプション] → [[バックアップと復元]へ移動(windows7)]
Windows7の時代からあるバックアップ機能です。Cドライブ全体とか指定したフォルダーを外付けハードディスクなどにバックアップすることができます。
- スケジュール機能を使って定期的に自動でバックアップを行えます。
- ⑤OneDriveやgoogleドライブなどのクラウド機能を使ってバックアップします
- OneDriveの場合は、標準で5GBまでは無料で使えますが、それより容量を増やしたい場合は有料になりますのでご注意ください。
- OneDriveの場合は、標準で5GBまでは無料で使えますが、それより容量を増やしたい場合は有料になりますのでご注意ください。
- 注意点)いずれのソフトを使っても、バックアップを取ったものの復元という作業を行ったことがない場合は本当に復元ができるか心配になります。一度は復元作業を行って復元手順を試してみることをお勧めします。
(2)Windowsの更新プログラムを最新のものにアップデートしよう
Windows更新プログラムは必要に応じて手動でアップデートしよう
- windows 10の更新プログラムは基本的に日々使用していると自動的に適用されます。パソコンを終了するときに “更新プログラムを適用しています” というようなメッセージが表示される場合がありますがそのときインストールされています。しかし更新のタイミングが思い通りにならなかったり、何かのタイミングで自動更新が滞ってしまい古い更新プログラム状態のままになっている場合があります。そのため定期的に手動にて更新プログラムを適用することをお勧めいたします。
Windows更新プログラムの適用方法
- [Windowsスタート]ボタン→[設定]→[更新とセキュリティ]とクリックしていきます。
インターネットにつながっている場合は自動的に更新プログラムのチェックが行われ必要と思われるプログラムが自分のパソコンにインストールされていきます。
Windows10、11のバージョン(大型アップデート)を意識して運用しよう
- windowsのバージョンを確認しておく。
- 自分が使っているパソコンのwindowsのバージョンはいつも知っておく方が良いと思います。
例えば2021年の秋に出たバージョンでは21H2というような表現をします。 以下の方法で画面を出しますとバージョンを確認することができます。 - [windowsスタート]ボタン→[設定]→[システム]→[詳細情報]で表示される画面内で "windowsの仕様” の ”バージョン" という項目を確認ください。21H2,20H1などと表示されているところです。最新は、21H2と表示されます。
- 自分が使っているパソコンのwindowsのバージョンはいつも知っておく方が良いと思います。
- Windows10 Windows11 の大型アップデートのバージョンについて
- windows 10、11ともには2021年秋に出た21H2というバージョンが最新バージョンになります。022年秋には多分22H2というメジャーアップデートがあると思いますので、注意して大型アップデートを実施します。
大型アップデートに対するマイクロソフトのサポートは1年半しかありませんので、注意しておきましょう。
(windows 10のサポート終了日時は2025年10月14日です。1年くらいは延期される可能性も高いですが意識しておいてください。)
- windows 10、11ともには2021年秋に出た21H2というバージョンが最新バージョンになります。022年秋には多分22H2というメジャーアップデートがあると思いますので、注意して大型アップデートを実施します。
Windows更新プログラムが最新のものになっているか確認しよう
- [設定]のWindowsアップデートのところで “最新の状態です” と表示されていれば問題ありません。
- Windowsのアップデートを行うときに”オプションの更新プログラム”という文字が表示されることがありますがこちらについてもすべて適用しておくことをお勧めします。そのパソコンにとって大事なドライバーなどがその一覧の中に含まれている場合もありますから確実にインストールしておきましょう。
Windows更新プログラムが異常終了してしまう場合の対処
- トラブルシューティングの機能を使って、Updateの修復を行いましょう。それでもうまくいかない場合は、修理サポートを専門の方に依頼しましょう。
(3)詐欺メールや詐欺SMS(フィッシングサイト)に注意しましょう
不審なメールやSMSには、警戒心をもちましょう
- メールを使用していると有名な銀行や有名なネットショップ会社などを装って詐欺メールが届きます。充分注意して接しましょう。
- メールを開くとログインアカウントの入力やクレジット番号の入力個人情報の入力を求められることがあります。メールの中では、いろいろな文面を使って添付されたフィッシングサイトへ誘導させようとします。
- “重要”とか”警告”とか”アカウントロック”とか”セキュリティ”など、不安を煽るような言葉を使ってフィッシングサイトに導くようになっています。
- 絶対にメール内のURLをクリックしないようにしましょう。
- 万一、クリックして、フッシングサイトが表示されたとしても、そこで、ログインアカウントの入力、クレジットカードの入力、その他、個人情報の入力を絶対しないようにしてください。
フィッシング被害の例を参考にしてください
- 例1)
Aさんはある日、いつも取引しているネットショップからのメールに気づきました。
“あなたのアカウントでアメリカで109ドルのショッピングがされました。至急ログインして中身を確認してください”
とメールに記述されていました。不安になったのでメールの中にあるURLをクリックすると、最もらしいログイン画面が表示されました。そこにネットショップのログインID、パスワードを打ち込んでしまいました。
…………この時点でAさんは、ID、パスワードを盗まれてしまいました。
- 例2)
Bさんは、ある日、“(至急)”と表題に記述されたメールを受け取りました。
“あなたの行った買い物がクレジット番号の相違のため引き落としできませんでした。”
“至急正しいクレジットカードを登録しください。正しいクレジットカードからの引き落としが行われない場合は、クレジット信用組合にて未払い者登録がなされ、今後クレジット取引が行えなくなります。“
文面にびっくりしたBさんは、メール内のサイトのURLをクリックして、精巧に作られた詐欺サイトの画面を表示し、急いでクレジット番号などの情報を入力しました。
…………この時点でBさんは、クレジット番号を盗まれてしまいました。
- 例3)
Cさんは、スマホに、“重要”という文字で、取引のある銀行からメッセージが届いていることに気づきました。
“○○銀行では、スマホ普及に伴い、スマホで簡単に取引ができるアプリを開発しました。アプリ利用開始された方には、キャンペーンとして、スマホ決済ポイント〇〇〇〇円分を差し上げます。ここに記述された、サイトにアクセスして、現在の口座番号、パスワードを入力後、スマホアプリ専用パスワードを登録してください。”
Cさんは、ポイントがいただけると信じてしまい巧妙に作られたフィッシングサイトで口座番号やパスワードを入力しました。
…………この時点でCさんは、銀行口座の口座番号やパスワードを盗まれてしまいました。
警戒意識を高めておきましょう
上記のようなメール&SMSが来たらまず疑いの目を必ず持ちましょう。
- ①できるだけそういったメールを開かない
- ②開いたとしても中にあるURLをクリックしてサイトにジャンプしない
- ③仮にサイドに行ってしまっても入力欄から一切入力しない
そういった点を必ず守っておきましょう。
届いたメールの信憑性が明確に詐欺だと分からず不安な場合
- 詐欺かどうか見分けがつかない場合は、メールのURLは絶対にクリックしないで直接ブラウザを立ち上げ、そのネットショップなどのサイトにログインしてください。
もし本当に引き落としミスなどトラブルがあった場合、いつもの手順でネットショップにログインした時点で、何らかの警告メッセージが表示されているはずです。 - それでも不安な場合は、直接そのネットショップや銀行などに電話にて問い合わせして確認する方法もあります。
その時、電話番号は絶対にメールに記述されている電話番号に電話してはいけません。
別途ブラウザを立ち上げての会社のホームページに記述されている代表の電話番号などに電話するなどして間違いのない電話番号を探しましょう。
メール以外に携帯電話のSMSにそういったメッセージが届くこともあります
- 有名な会社からのメッセージでも警戒心をもってSMSメッセージを確認してください。(ただ、大切なメッセージを間違って詐欺メッセージと間違えないよう柔軟な対応も必要です。)
- メールの場合と同じく安易にURLをクリックしてはいけません。
- メールあるいはSMSから誘導される画面でアカウントやパスワードを打ち込んだりすることが非常に危険だという認識を持ってください。
- 一瞬立ち止まって考えて、信頼できる携帯会社などで、いままでも受信実績があり、問題がなかったような場合や、自分が行ったアクションに対する対応としてのメッセージの場合は、クリックしてもかまいません。
脅迫メールなどもあります
- また性的な写真をばらまく、などと脅迫するようなメールやメッセージが届いて誘導することもあります。
- 悪質な場合は、警察への相談なども視野に入れましょう。
充分注意してください。